長い卓球練習の準備知識でしたが、ここでは実戦的な戦術を具体的に説明しながら、対戦をイメージしての卓球練習に着眼点をおけるトレーニングを目指して、完成度を上げる為の説明をしてみたいと思います。
簡単に言えば実戦を知り、その上で練習を積む形です。
◎前陣速攻型
一般的に女子に多い戦術です。
シンガポールのリ・ジャウエイ、日本の藤沼亜衣選手に代表されます。
台から離れずに攻めます。ラケットのバック側に、表ソフトを貼ります。
近年では、ドライブ型も好んでは、台から離れないために、大差はなくなってきていて、スピーディに相手の球を打ち返せますが、高い動体視力と反射神経が必要とされます。
◎ドライブ主戦型
中国の王励勤や日本の岸川聖也など、多数の選手が使っています。
ラケット両面には、裏ソフトラバーを貼り、フォアとバックの両ハンドから打ち出すドライブを戦術としています。
ヨーロッパをはじめ世界各国でもっともオーソドックスな戦い方で、現代卓球の主流と言えます。
◎前陣攻守型
女子選手に多い戦術です。日本の福岡春菜選手に代表されます。
台から離れず戦い、ショートに対し、相手のミスで点を取る戦い方です。
ラケットのバック側に粒高ラバーを貼る事で、変化ボールやコースの緩急を付けて相手のミスを誘発させます。
フォア側には裏ソフトラバーや表ソフトラバーを貼っておき、フォアに来たボールに対してスマッシュで攻撃します。
◎カット主戦型
韓国の朱世赫や日本の松下浩二選手に代表されます。
基本的に、中~後陣よりのカットによって、相手のミスを誘発しますが、チャンスボールが来たらスマッシュやドライブで点を取っていく戦い方です。
ラケットを振り下ろす事で、バックスピンをかける打球が浮き上がるような軌道を描く点など、比較的少ない戦術です。
レベル高い選手では、直線的かつ回転の変化がある攻撃的なカット、横回転を加えたカットを使ってきます。
さらに高度なレベルだと、カット打ちをし続けた結果、攻撃側が肩を痛めたり、攻撃側の選手のラバーが裂けてしまったりする事さえあるパワフルなカットを使う選手さえ居ます。
世界のトップレベルでは、守備力、プラス攻撃力両方を併せ持つ選手が多いです。
この戦い方は卓球におけるほぼ全ての打法をマスターしていないと難しいレベルね戦術です。
さらに、後ろに下がれば距離に比例して、横に動く距離が増える結果となり、瞬発力と体力が必要になります。
◎表ソフト速攻型
日本の田崎俊雄、中国の劉国梁選手に代表されます。
このタイプは、表ソフトラバーを用い、効率良く短い手数で攻撃につなげていき、積極的に攻める戦い方です。
決め技としてスマッシュを使う選手が多いのが特長です。
ドライブ主戦型と同じ様に、裏面打法でバックハンドドライブを打ってくる選手もいます。
◎オールラウンド型
スウェーデンのワルドナーや日本の水谷隼選手に代表されます。
両面には裏ソフトラバーを張り、ドライブ、ロビングなど多彩なテクニックを駆使して点を取っていく戦い方です。
戦術としての柔軟性に富み、高い身体能力を備えていて、前陣、中陣、後陣とオールマイティーに戦う事ができる卓越したテクニックが必要とされます。
◎ペンドライブ主戦型
韓国の柳承敏、中国の王皓や馬琳、日本の吉田海偉選手に代表されます。
主にフォアハンドドライブを使い攻めていきます。
回り込み、飛びつきなど、移動能力をフルに活かした大胆なプレーをする選手が多く見受けられます。
ラケットの構造上、シェークハンドドライブ型ほどの強いバックハンドドライブを打つ事は困難と言われて来ましたが、それを充分にサポート出来る、スピーディなプッシュや、バックハンドスマッシュを得意にしている選手もいます。
基本的にペンホルダーですから弱点はバックになります。
回り込んだ時に、逆コースを突かれてしまい防戦と転じる事があります。
通称ペンドラとも言われています。
◎異質ショート型
女子では中国の陳晴や元中国代表でルクセンブルクの倪夏蓮に代表されます。
反転式や中国式のペンホルダーラケットを使います。表裏両面にラバーを貼り、うち片面に粒高ラバーを貼るタイプをさします。
裏ソフトと粒高、表ソフトと粒高の組み合わせをします。
台の近くでプレーしていて、粒高ラバーによる球威変化などで相手のタイミングを狂わし、隙が出来たら攻撃する上、時折ラケットを反転し違った球質の打球を打ち出す事で、相手のミスを誘発するなど、守備的で撹乱タイプの戦い方です。
ラバーの基準変更やルール改正で、粒高ラバーの威力が昔より弱くなり、プレーヤーとしては非常に少なくなっています。
以上が代表的な戦い方ですが、相手によりこうまでタイプが違うので、対戦相性が強く出ると思います。
グーはパーに負け パーはチョキに負け チョキはグーに負けますが、その逆もしかり
アイコもしかりです。